東京モーターショー2015　マツダ「RX-VISION」でロータリースポーツ復活へ

東京モーターショー・マツダ　ブース

マツダのブースに近付くと一箇所だけ異次元とも受け止められるような場所がありました。
それが何なのかは前もってメディアなどでも多く話題になっていたことから、すぐに気付きました。

ＭＡＺＤＡを象徴するとも言われるロータリーエンジンを搭載した「ＲＸ－ＶＩＳＩＯＮ」が世界初公開されました。

マツダ・RX-VISION　世界初披露（Photo by マツダ公式サイト）

「魂動」デザインのもとにＭＡＺＤＡが最も美しいと考えるＦＲスポーツカーとしてカタチを追及、挑戦したとされるモデルです。

このエリアは東京モーターショー２０１５の出展車両の中で、一番の集客率だったのではないでしょうか。
車両を見たい思いから前へ前へと進みたくても思い通りには動けないという状況でした（汗）
開催初日にはプレスが「ＲＸ－ＶＩＳＩＯＮ」に殺到したという報告もあるくらいです。

そして、実際に目にしてみると・・・エレガントというか生命感のみなぎるデザインというか。
スポーツカーを作ることに対するＭＡＺＤＡの情熱みたいなものが伝わってきます。

マツダ・RX-VISION　生命感のみなぎる情熱的なデザイン

RX-VISIONの人気の原因は一体何にある？

見るタイミングを掴もうとしている中で、何故これほどまでに人気なんだろう？という話になりました。
その理由として挙げられるのが搭載されるロータリーエンジンにあるのだそうです。

古くからのロータリーエンジンファンも多く、ロータリーエンジンの部品を飾っているというファンも居るくらいなのだそうです。
そんな方たちからすれば、ロータリーエンジンの復活は「悲願」のようなものなのでしょう。

一般的な車はピストンの往復運動から回転力を得る「レシプロエンジン」を採用しています。
それに対し、「ＲＸ－ＶＩＳＩＯＮ」が採用するロータリーエンジンは楕円の金属製のケースの内部で三角形のローターを回転させることで動力を得るというものです。
これは全く違った構造になるとされています。

なお、ＭＡＺＤＡは２００３年に発売されたＲＸ－８以降にロータリーエンジンを採用したモデルは発売していません。
ロータリーエンジンを想定するコンセプトカーは２００３年以降に２台発表されていますが、市販化するには非現実的な車でした。

ロータリーエンジンの良さについて

ロータリーエンジンと言われても一概にパっとしない方も多いかも知れませんが、コンパクトで軽量化されていることが特徴です。
エンジンがコンパクトであることで、スタイリングの自由度も高まります。
それによって全高も低くすることが可能となり、スタイリッシュでスポーツカーならではのデザインが可能になります。

また、コンパクト化されたエンジンはより低く中央に近い場所に搭載することから、運動性能やコーナリングの性能も高くなるとされています。
エンジンも独特なサウンドを響かせ、加速時のレスポンスが良いことも特徴だそうです。

このロータリーエンジンを開発しているのは現在はＭＡＺＤＡのみとなり、唯一無二の技術になるのです。

ＳＫＹＡＣＴＩＶ－Ｒという名のＭＡＺＤＡの新しいロータリーエンジン

長いボンネットの下には次世代ロータリーエンジンが搭載されています。
今回の「ＲＸ－ＶＩＳＩＯＮ」に採用する次世代ロータリーエンジンは「ＳＫＹＡＣＴＩＶ－Ｒ」と名付けられています。

この名称にはＳＫＹＡＣＴＩＶ技術の開発と同様に「常識を打破する志と最新技術をもって課題解決に取り組む」という意味をこめたのだそうです。

マツダ・RX-VISION　次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載

見た目よりも意外とコンパクトサイズの「ＲＸ－ＶＩＳＩＯＮ」

凄く大きな車に見えるのですが、実際のサイズは全長４，３８９ｍｍ×全幅１，９２５ｍｍ×全高１，１６０ｍｍです。
後輪駆動（ＦＲ）の２シーターは、スポーツカー中のスポーツカーとも言える「ＲＸ－ＶＩＳＩＯＮ」
今後どのように市販化され、どのように世界に知れ渡って行くのか？不明な点がまだまだ多い状況です。

最近のマツダのコンセプトカーとしてはＡＴＥＮＺＡの時の例があるように、市販化を意識してそのままに近い形で量産されることも多いようです。

ここでマツダがリアリティーにあるコンセプトカーを発表したことで、市販化を視野に入れている可能性は高いのかと個人的には考えています。
マツダもスポーツカーの開発を今後も継続する意思も表示しています。

でも、さすがにこのままの形での市販化は無いと思いますが・・・
今後の動きにも注目していきたい１台でしょう。

マツダ・RX-VISION　今後の市販化は果たしてどうなるのか･･･

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