Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/ffactory3/car-review.net/public_html/wp-includes/post-template.php on line 284

マツダ・ロードスター試乗レビュー総評 非の打ちどころのない唯一無二のスポーツカー(6/6)

ロードスターの比較対象となるクルマといえば真っ先に思いつくのはトヨタ86/BRZですが、スポーツカーというのは嗜好が極端に分かれるため思ったよりも販売が競合しないようです。
それどころか「父親からおさがりでマセラティをもらった大学生が、自分には大きすぎるという理由でロードスターを購入していった」という事例もあるそうで、スーパーカーのあり溢れるパワーを持て余してストレスに感じるくらいなら、いっそ気軽に振り回せるロードスターの方が良いという人も少なからずいる点では、言いようによってはフェラーリのコンペティオーネですら競合車になりうるかもしれません。
(ドライバーズカーとしての魅力はロードスターのほうが優位な状態で)

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ ヘッドランプ

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ ヘッドランプ

むしろモデルチェンジのたびに旧型と比較されるだけでなく、初代ロードスターの部品供給再開とリフレッシュプランを発表し話題になるなど、何百万円もかけてまで初代NA型をレストアする愛好家も存在するあたり、ロードスターの最大のライバルはロードスター自身、ましてや伝説となった初代NA型は新型にとっては永遠のライバルであり続けるでしょう。

現在ではマツダの方針としてロードスターに限らずマツダ車は原則、値引き販売はしないそうです。
むしろ注目すべきは、むしろ無理にフルラインナップで規模を大きくするよりも、ニッチな需要を満たすことに注力し、自宅にマツダ車があるというだけで自宅の景観のステイタスが上がる事まで意識した「魂動デザイン」やコンパクトカーやSUVまでドライバビリティやハンドリングの愉しさを追求した「ZOOMZOOM」といったコンセプトで、見事にプレミアムカーメーカーに転身したことでしょう。
安売り依存による利益率の低下や新興国の台頭を考えると、「良いものは高い」というプレミアム路線は、終わらない消耗戦の安売り競争から脱却するモデルケースとなりうるかもしれません。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ テールランプ

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ テールランプ

さて5段階評価です。

外観5

デザインは文句なしの5です。
ロングノーズに峰のあるフェンダーラインは古典的スポーツカーデザインの現代的解釈ともいえるでしょう。
またマツダはいつまでも古びる事のない「タイムレスデザイン」をという概念を提唱しており、陳腐化させることで買い替えを促すという従来のマーケティング手法から脱却し、長年にわたって愛着を持つことが出来るという意味でも成熟したデザインといえるでしょう。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ

内装5

外観と同様、文句の付け所がありません。
独立3連メーター風のインパネやオプションでイタリアのアルカンターラの皮張り内装まで選択できるなど、外見のデザインはもちろん、各種スイッチ類の配置や視認性を含めてよくできています。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ 内装

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ 内装

スポンサーリンク

走り4

ノーマル状態でのバランスが良すぎて、スポーツカーなのに普通に乗る分には乗用車と変わらないくらい乗りやすいという、ちょっとひねくれた理由で4にしました。
完全バランスのノーマルの良さを愉しむもよし、豊富なオプションとカスタマイズパーツでパワーアップを図るもよし、購入したオーナーの皆さんの好みで「走りの評価5」のロードスターを作り上げてください。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ オープントップ

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ オープントップ

エンジン5

むしろエンジンを買って付属品にタイヤとシャシーが付いてると言っても良いくらいでしょう。
スポーツカーに限らず「自動車を買う」という行為は少なからず「エンジンを買う」という行為かもしれません。
しかし近年はエンジンカバーを大きくしエンジンを隠す傾向が多く、昔RX-8のエンジンルームを見たときに樹脂製カバーが付いてるのを見たときは「マツダのRXを買う人はクルマではなくロータリーエンジンが欲しいという事がわかってない」と憤慨したことがあるのですが、ロードスターは昔ながらのアルミダイカスト製ヘッドカーを採用するなど、あえてエンジンを見せるという憎い演出までしています。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ エンジンルーム

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ エンジンルーム

乗り心地5

意外かもしれませんが、乗り心地は悪くありません。
スポーツカーと言えども額に汗を流しながらハードサスで暴れるシャシーを押さえつけるというのはもう遠い過去の話です。
むしろ完全50:50の重量配分に低くホイールベース中央にある着座位置に、適度に締め上げられたサスペンション等、面白い物でスポーツカーも究極を求めると案外、乗りやすくて快適なものになるものです。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ ドア

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ ドア

安全装備3

もう、これだけはどうしようもないのですが、オープンボディのスポーツカーである以上、安全上多少のリスクが伴うのは仕方がありません。
しかし、周囲の状況によってヘッドライトのローハイや配光の切り替えを行うアダプティブLEDヘッドライトや、車線逸脱警報システム、坂道発進が苦手な方にはありがたいヒルローンチシステムなど安全装備自体は充実しています。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ 安全装備

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ 安全装備

燃費5

スポーツカーが燃費が悪いというのもまた過去の話です。
一滴のガソリンでどこまで効率よくパワーを引き出せるかという点においては、エコカーもスポーツカーも同じ、むしろコンパクトカー並みの軽量ボディに、1.5Lスカイアクティブエンジンの組み合わせで、カタログ値17km/L以上の燃費を実現しています。
実燃費は最低でも12km/L以上、乗り方によっては15km/L以上を叩き出すという話もあります。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ 試乗車

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ 試乗車

価格4

スポーツカーに限らず年々、自動車の販売価格は上昇しており、初代が200~250万円だったことを思えば、249,48~327,6万円というのは妥当かもしれません。
ここで論じる話ではありませんが本来は所得水準もそれに合わせて上がっていなければいけないはずなのですが、昨今の所得事情ではどうしても割高に思えてしまいます。

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ

総合評価5

もう、正直「参りました」としか言いようがありません。
実用性とか抜きにスポーツカーが欲しいというのであれば、なんの躊躇もなくお勧めできるクルマです。
また、世界的に3ペダルMTのスポーツカーが消滅する中、AT車の比率が95%を超える日本で頑なにMT車をラインナップし続けるマツダには頭が下がる思いです。

正直なことを言うと無理やりNB型からNA型に近づけようとしたNC型の腰高なデザインに落胆した身としては、ND型の噂を聞いてもなんの期待もしていなかったのですが、いざND型が出てみるとその大胆な変貌ぶりに驚き、実際に乗ってみて旧車好きの筆者ですら「21世紀の名車になりうる」と思わせる物がありました。

20年ほど前もはやいつ倒産してもおかしくないと言われていながらも、儲かる物ではないスポーツカーを作り続け、いつしか唯一無二の文化と世界観を構築する形でプレミアムブランドとして蘇ったというのは日本車メーカーでも稀有な存在でしょう。
いずれ復活するであろうと噂されているロータリーエンジン車にも期待したいところです。

満足度評価
【ロードスターSレザーパッケージ】
総合評価 ★★★★★
外観 ★★★★★ 乗り心地 ★★★★★
内装 ★★★★★ 安全装備 ★★★☆☆
エンジン ★★★★★ 燃費 ★★★★★
走り ★★★★☆ 価格 ★★★★☆

最初の記事

今回試乗した【ロードスター】のスペック
車名 ロードスター メーカー名 マツダ
グレード名 S Leather Package (MT) 発売日 2018年7月26日
マイナーチェンジ
車両重量 1020kg 全長×全幅×全高 3915×1735×1235mm
乗車定員 2人乗り ホイールベース 2310mm
排気量 1496cc 最小回転半径 4.7m
駆動方式 FR 最高出力
(kW[PS])
97[132]/7000
ミッション 6MT 最大トルク
(N・m[kgf・m])
152[15.5]/4500
燃料 ハイオク エンジン 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
JC08モード燃費 型式 5BA-ND5RC
現行モデル発売 1998年1月~
[4代目]
タイヤサイズ 195/50R16
Facebook コメント
あなたの愛車にとんでもない価値があるかも!

古い年式でも、走行距離が10万キロ以上のクルマであっても意外な値段で売れることがよくあります。今乗っているクルマにこの値段が付くのであれば、新型に乗り換えたいな…ってなるかもしれません。

是非一度、ネットで無料一括査定をしてみることをおすすめします。

大手を含む100社以上の車買取業者から、最大10社に無料一括査定依頼

あなたのロードスターを1万円でも高く売りたい方へ

ディーラーに下取りを出すと損します。あなたが今お乗りのロードスターを少しでも高く売るには、中古車一括査定サイトを利用するのがベスト。車両にもよりますが、平均するとディーラーの下取り額よりも数十万円高く売却することが可能です。

ディーラーよりもかなり高く売れる理由はカンタン。複数の中古車買取専門業者が競争するからです。こういった業者は10年以上乗った車でもバラしてパーツにして輸出したりして売るので、かなり古い車でも買取してもらえます。ディーラーだと逆に廃車費用を取られてしまいますが・・・。

新車の試乗や商談に行く前にまずは今乗っているお車の価値を把握しておくのも大切です。相場がわからないと相手(ディーラーの営業マン)のペースで商談が進んでしまいます。

そういった意味でも、次のお車を検討している方は、まず、今乗っている車を査定してもらいましょう。もちろん、以下に記した中古車一括査定サイトから申し込めば、査定は無料です。

査定の申込みは数分で完了します。今すぐお試しください。以下がおすすめの中古車一括査定サイトです。

ここでは6つ紹介しましたが、それぞれの一括査定サイトに参加している買取専門業者は異なるので、出来るだけ複数のサイトで査定申込みをしてみましょう。

状態の良い中古車をお探しの方へ

ネットで簡単に探せますよ。以下からどうぞ。

ロードスターの自動車保険を見直し検討している方へ

以下の一括見積サイトがおすすめです。比較検討して一番安く条件の良い自動車保険を探しましょう!

事故車を売却するなら・・・
廃車を売却するなら・・・
ドライバー必携のクレジットカード・ETCカード
  • イオンカード(WAON一体型) がおススメです。入会金・年会費無料!ETCカードも発行・年会費無料、クレジットカードと同時に申し込めます。
  • ENEOSカード はドライバーズNo.1カードです。ガソリン1リットルあたり最大7円引き。最大3%還元。年1回の利用で年会費無料。初年度年会費は無料。24時間365日全国ロードサービス!
新車を購入検討している方へ

オートックワンの新車見積もりサイトは、希望しない訪問は一切ないので安心して利用できます。手続きは1分で完了、複数の車種の見積り依頼で徹底的に比較できます。

ロードスターを自分でガラスコーティングしたい方へ

ピカピカレイン プレミアム という滑水性のガラスコーティング剤がおススメです。女性の方でも簡単に施工できますよ。

ネットでロードスターの車検予約したい方へ

車検一括見積がおすすめです。一番安く済む車検店舗を探しましょう!

スポンサーリンク

天上院 聖璃華認定ライター

投稿者プロフィール

40代 男性

愛車は1973年型トヨタセリカLB2000GTと1969年型スバル360スーパーDXを所有する無類の旧車マニア。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

在宅ライター募集中!

クルマ好きの方からのご応募をお待ちしております。 詳細はこちらをどうぞ。

新しいレビュー記事

  1. ジープ・ラングラー
    ジープは厳密にはSUV(スポーツ多目的車)というより、CCV(クロスカントリー車)という方が相応しい…
  2. ジープ・ラングラー
    おそらくクルマに興味のない人にでも車名と外観が一致する数少ない一台ではないでしょうか。 ある一定の…
  3. ジープ・ラングラー
    前述の通り、ジープ・新型ラングラーアンリミテッドSportのエンジンはV型4気筒DOHCエコターボ1…
  4. ジープ・ラングラー
    さて、お楽しみの試乗ですが、ある意味このクルマもスポーツカーと同様、「極限の状況下で使われることが前…
  5. ジープ・ラングラー
    さて、ジープラングラーの内装は冒頭からこんな事を言うのもどうかとは思いますが、もしジープの購入を検討…
  6. ジープ・ラングラー
    今回、ご紹介するクルマは去る2018年11月にフルモデルチェンジしたクライスラーのSUVジープラング…
  7. トヨタ・新型カローラスポーツ
    おそらく、クラウンと並んでカローラもまた、トヨタ車の中で最も開発者が頭を悩ませる商品なのかもしれませ…
  8. トヨタ・新型カローラスポーツ
    クラウンの試乗レビューでも触れましたが、トヨタの有名なスローガン「80点+α主義」を最初に掲げたクル…
  9. トヨタ・新型カローラスポーツ
    トヨタがハイブリッド車プリウスを発売して早21年、当時は街中をプリウスで走ってるとまるでスーパーカー…
  10. トヨタ・新型カローラスポーツ
    さてお楽しみの試乗インプレッションですが、まずはEVモードを試してみようと思ったもののハイブリッド用…
ページ上部へ戻る