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日産・新型リーフ試乗 走行インプレッション 異次元の走り!?(3/6)

なにしろ、電気自動車という内燃機関とは全く概念の異なる車両ゆえに、既存のガソリン車との比較が難しいため、何をもってドライバビリティの良し悪しを評価したらいいの難しいというのが本音です。

初めて電気自動車に乗る方の場合、そのドライバビリティに戸惑いを覚える事があるかもしれませんが、新しい物好きの人なら未知の乗り物に感激することもあるかもしれません。

日産・リーフ 試乗車

日産・リーフ 試乗車

電気自動車の最大の特徴は、音も振動も全くない静寂性でしょう。
既にハイブリッドカーに乗った事のある人ならともかく、一般的なガソリンエンジン車しか乗った経験のないドライバーですと、起動スイッチを押してもエンジンの始動音が全く無いため、慣れるまでは本当に起動しているのか不安になるかもしれません。

本来電気自動車ならスロットルオフの状態であればブレーキを踏んでいなくても停止しているのですが、リーフも一般的なトルクコンバーター付きのガソリエンジン車と同様、スロットルオフでも疑似的にクリープで進むようになっています。

日産・リーフ スピードメーター

日産・リーフ スピードメーター

駐車場内の移動ではスロットルオフのままクリープだけで十分移動できるのですが、音も振動も無いためまるでニュートラルギアのまま惰性で走ってるように感じます。

この時点で「ガソリン自動車とは別物の乗り物」と感じる方もいるかもしれません。

実際の路上を走って感じるのは、前述の「180SXとの競争でオールドファンから物議を醸した」ほどの加速性能でしょう。

日産・リーフ センターコンソール

日産・リーフ センターコンソール

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なにしろガソリン車でいえば3.5Lクラスエンジンと同様の加速トルクを停止状態からひねり出すだけに、音も振動もないまま気が付いたらとんでもないスピードが出てた、なんてことにもなりかねないことに注意する必要があるくらいです。

音もければ、ギアの変速ショックも無いまま、低速から強めの加速Gがかかるというのはある種の異様さまで感じます。
この加速感も中には違和感を感じる方もいるかもしれません。

もちろん、この大排気量車並みの加速性能は、幹線道路や高速道路での追い越し加速で不満を感じることは無いというのは言うまでもありません。
(もちろん、あおり運転や無理な割り込みにならないようご注意ください)

日産・リーフ フロントグリル

日産・リーフ フロントグリル

今回の、試乗は正味10分ほどメインの幹線道路と裏路地を走った程度なのと、そもそもドライバビリティとは違ったところに価値観を見出すクルマのため、ハンドリングの良し悪しを論じるのはなかなか難しいところがあり恐縮ですが、ギアの変速も無いまま、最大トルクで0km/hから100km/h(今回は法定速度60km/hまでですが)まで、2次関数的な曲線を描くような不思議な力強い加速はガソリン自動車で味わえるものではないでしょう。

アクセルを深く踏み込むとなんのタイムラグもなければ、ターボのような段付きも無く加速する様は、ある意味「異次元の走り」と言ってもいいかもしれません。

日産・リーフ ステアリング

日産・リーフ ステアリング

ハンドリングは思ったよりドッシリとして安定感があります。

バッテリーを床下に搭載しているため、重量的には不利ですが一方でカウンターウェイトのような役割もしているようで瓢箪から駒でシャシーの低重心化につながっていると思われます。

また、前後軸重を確認することを失念してしまいましたが、バッテリーがシャシー中央に載っているためミッドシップのような重量配分になっていると思われます。

日産・リーフ ボンネット内

日産・リーフ ボンネット内

今回の試乗コースでは試せませんでしたが、高速走行時の操縦安定性やコーナリング性能も侮れないかもしれません。

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天上院 聖璃華認定ライター

投稿者プロフィール

40代 男性

愛車は1973年型トヨタセリカLB2000GTと1969年型スバル360スーパーDXを所有する無類の旧車マニア。

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