Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/ffactory3/car-review.net/public_html/wp-includes/post-template.php on line 284

トヨタ・新型ハイラックス試乗 試乗インプレッション総評(6/6)

ハイラックスの比較対象となる車種ですが、ピックアップトラック自体が国産車のラインナップから消えて久しいこともあり、直接の競合車種は存在しないといっても良いでしょう。

ハイラックスは分類上SUVとなるのですが、ここまでヘビーデューティになると並みのSUVではなく、強いて言えば完全なクロスカントリー車、ランドクルーザーや三菱パジェロが競合車種になるかもしれません。

それゆえ、購入も指名買いでまだまだ納車待ちのお客さんも多いとの事で、販売も当然強気なため値引きは「10万円いくかどうか」という感じでした。
せいぜい、ディーラーオプションが一個オマケでついてくればいいかもしれないくらいに考えていた方がいいでしょう。

維持費ですが、車格にしては安いかもしれません。
「アメリカではピックアップトラックは税制面で有利」と前述しましたが、日本でも1ナンバー・4ナンバーの商用車は税制面でも優遇され、1ナンバー車のハイラックスの自動車税は年13000円(軽乗用車並み!)です。

カタログ燃費は11.8km/Lですが、実燃費でもおそらく最低でも8~9km/Lくらいは期待できるでしょう。
燃料はガソリンではなく安価な軽油であることも見逃せません。

ただし、商用車のため車検が乗用車と違い初回2年、以後1年ごとの車検となり、自動車保険も安い保険商品には加入できず(ただしJA共済には商用車向けの商品があるとの事)、1ナンバーのため高速道路では中型車料金が適用され、高速料金が高くなるので注意してください。

トヨタ・ハイラックス「Z」エンブレム

トヨタ・ハイラックス「Z」エンブレム

購入時のネックとしてはやはり、大きすぎるということでしょうか。
前後左右の見切りは良いのですが4tトラック並みの回転半径に、車庫入れの切り返しには苦労するかもしれません。
入り組んだ路地での取り回しも大変でしょう。
日常使用を前提に購入するのであれば、日常の使用環境と照らし合わせて考える必要があります。

スポンサーリンク

さてハイラックスの5段階評価です。

外観 5

そもそも外観がどうのというクルマでは無いと言ってしまったら実も蓋も無いのですが、実用車でありながらここまで外観のインパクトのあるクルマはそうそうないかもしれません。
ただのトラックなのに、見れば誰もがハイラックスとわかるというプレミアムブランドとして確立している稀有な存在です。

トヨタ・ハイラックス 外観

トヨタ・ハイラックス 外観

内装3

もうこれは仕方が無い部分もあるとは思いますが、日本では趣味性の高いクルマとして売る以上、グレー一色で上級グレードとの違いもシルバーの飾りだけというのは何とかしてほしかったと思います。
今後、GRや各パーツメーカーのアフターマーケットパーツに期待しましょう。

トヨタ・ハイラックス「Z」内装

トヨタ・ハイラックス「Z」内装

走り5

SUVとしては文句なしです。
あの湧き上がるようなトルクは、スポーツカーとはまた違うパワフルさに酔いしれることが出来るかもしれません。
パートタイム4WDでデフロックまで装備するなど、ワゴンやミニバン派生のSUVとは違い、本格的クロカン車としての走破性が期待できると思います。

トヨタ・ハイラックス「Z」フロントグリル

トヨタ・ハイラックス「Z」フロントグリル

エンジン4

昔はディーゼルというと黒煙吹いて、音の割に全く加速しないというイメージでしたが、この10年のディーゼルエンジンの進歩は目覚ましく、加速やスピードにストレスを感じることはありません。
燃料代が安いというのもポイントが高いかもしれません。
ただし、ディーゼル故に振動も多く、2tトラック並みの音だけはどうしようもないという事で4にしておきます。

トヨタ・ハイラックス「Z」 左斜め後ろから

トヨタ・ハイラックス「Z」 左斜め後ろから

乗り心地4

「トラックにしては乗り心地が良い」という意味で4にしました。
重量物を載せるという命題がある以上、サスペンションは固めで突き上げを感じる、前述のとおりディーゼルエンジンゆえの振動と騒音があるというのは、人によっては気になるかもしれません。
とはいえ、昔のディーゼル車と比べればかなりよくなっていますし、クロカン好きにの人であれば逆に「これがこのクルマの味」と受け取ることができるかもしれません。

トヨタ・ハイラックス「Z」シート

トヨタ・ハイラックス「Z」シート

安全装備3

所謂「サポカー」と呼ばれる、安全運転支援装置がZのみ標準で、Xにはオプションすら設定されていないという点で3とさせていただきました。
海外生産という難しさはあるにしても、やはり全グレード選択可能になる事を願いたいです。

トヨタ・ハイラックス「Z」

トヨタ・ハイラックス「Z」

燃費4

車重2t、定員乗車とフル積載の総重量が3t近いクルマで燃費がカタログ値11.8km/Lでしかもディーゼルと考えれば、かなりのものだと思います。
FJクルーザーのV6・4Lでカタログ燃費8km/L、実燃費5~6km/Lと比べれば燃料代を気にせず乗れるクルマではないでしょうか。
5に限りなく近い4を付けたいと思います。

トヨタ・ハイラックス「Z」スピードメーター

トヨタ・ハイラックス「Z」スピードメーター

価格4

Xが3,26,700円、Zが3,742,200円、SUVとしてはこんなものかもしれませんが、クルマの性格上、少々距離を走っても値落ちしないと思います。
個人的にはこのクルマの性格上、デフロックやトラクションコントロール等が設定されているZをおすすめします。

トヨタ・ハイラックス「Z」運転席

トヨタ・ハイラックス「Z」運転席

総合評価5

おそらく「ハチロク」と同様、多くのユーザーが復活を喜んだクルマではないでしょうか?
同時に、ハイラックスというブランドにここまでの訴求力がまだまだあったという事に驚きを隠せないものがあります。

2000年前後、長年続いたブランドを消滅させてしまったというのは計り知れない損失ももたらしていたのかもしれません。
しかし、その往年のブランドがまるで休眠資産のように上手く起こせば、莫大な利益をもたらす可能性を秘めているのも事実かもしれません。
各メーカーには眠っている自社ブランドの訴求力についても再考を願いたいものです。

トヨタ・ハイラックス「Z」右斜め後ろから

トヨタ・ハイラックス「Z」右斜め後ろから

満足度評価
【ハイラックス/Z】
総合評価 ★★★★★
外観 ★★★★★ 乗り心地 ★★★★☆
内装 ★★★☆☆ 安全装備 ★★★☆☆
エンジン ★★★★☆ 燃費 ★★★★☆
走り ★★★★★ 価格 ★★★★☆

最初の記事

今回試乗した【ハイラックス】のスペック
車名 ハイラックス メーカー名 トヨタ
グレード名 Z 発売日 2017年9月12日
マイナーチェンジ
車両重量 1440kg 全長×全幅×全高 5335×1855×1800mm
乗車定員 5人乗り ホイールベース 3085mm
排気量 2393cc 最小回転半径 6.4m
駆動方式 4WD 最高出力
(kW[PS])
110[150]/3400
ミッション 6AT 最大トルク
(N・m[kgf・m])
400[40.8]/1600-2000
燃料 ディーゼル エンジン 直列4気筒ICターボ
JC08モード燃費 11.8km/L 型式 QDF-GUN125-DTTHH
現行モデル発売 2017年9月~
[3代目]
タイヤサイズ 265/65R17
Facebook コメント
あなたの愛車にとんでもない価値があるかも!

古い年式でも、走行距離が10万キロ以上のクルマであっても意外な値段で売れることがよくあります。今乗っているクルマにこの値段が付くのであれば、新型に乗り換えたいな…ってなるかもしれません。

是非一度、ネットで無料一括査定をしてみることをおすすめします。

大手を含む100社以上の車買取業者から、最大10社に無料一括査定依頼

あなたのハイラックスを1万円でも高く売りたい方へ

ディーラーに下取りを出すと損します。あなたが今お乗りのハイラックスを少しでも高く売るには、中古車一括査定サイトを利用するのがベスト。車両にもよりますが、平均するとディーラーの下取り額よりも数十万円高く売却することが可能です。

ディーラーよりもかなり高く売れる理由はカンタン。複数の中古車買取専門業者が競争するからです。こういった業者は10年以上乗った車でもバラしてパーツにして輸出したりして売るので、かなり古い車でも買取してもらえます。ディーラーだと逆に廃車費用を取られてしまいますが・・・。

新車の試乗や商談に行く前にまずは今乗っているお車の価値を把握しておくのも大切です。相場がわからないと相手(ディーラーの営業マン)のペースで商談が進んでしまいます。

そういった意味でも、次のお車を検討している方は、まず、今乗っている車を査定してもらいましょう。もちろん、以下に記した中古車一括査定サイトから申し込めば、査定は無料です。

査定の申込みは数分で完了します。今すぐお試しください。以下がおすすめの中古車一括査定サイトです。

ここでは6つ紹介しましたが、それぞれの一括査定サイトに参加している買取専門業者は異なるので、出来るだけ複数のサイトで査定申込みをしてみましょう。

状態の良い中古車をお探しの方へ

ネットで簡単に探せますよ。以下からどうぞ。

ハイラックスの自動車保険を見直し検討している方へ

以下の一括見積サイトがおすすめです。比較検討して一番安く条件の良い自動車保険を探しましょう!

事故車を売却するなら・・・
廃車を売却するなら・・・
ドライバー必携のクレジットカード・ETCカード
  • イオンカード(WAON一体型) がおススメです。入会金・年会費無料!ETCカードも発行・年会費無料、クレジットカードと同時に申し込めます。
  • ENEOSカード はドライバーズNo.1カードです。ガソリン1リットルあたり最大7円引き。最大3%還元。年1回の利用で年会費無料。初年度年会費は無料。24時間365日全国ロードサービス!
新車を購入検討している方へ

オートックワンの新車見積もりサイトは、希望しない訪問は一切ないので安心して利用できます。手続きは1分で完了、複数の車種の見積り依頼で徹底的に比較できます。

ハイラックスを自分でガラスコーティングしたい方へ

ピカピカレイン プレミアム という滑水性のガラスコーティング剤がおススメです。女性の方でも簡単に施工できますよ。

ネットでハイラックスの車検予約したい方へ

車検一括見積がおすすめです。一番安く済む車検店舗を探しましょう!

スポンサーリンク

天上院 聖璃華認定ライター

投稿者プロフィール

40代 男性

愛車は1973年型トヨタセリカLB2000GTと1969年型スバル360スーパーDXを所有する無類の旧車マニア。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

在宅ライター募集中!

クルマ好きの方からのご応募をお待ちしております。 詳細はこちらをどうぞ。

新しいレビュー記事

  1. ジープ・ラングラー
    ジープは厳密にはSUV(スポーツ多目的車)というより、CCV(クロスカントリー車)という方が相応しい…
  2. ジープ・ラングラー
    おそらくクルマに興味のない人にでも車名と外観が一致する数少ない一台ではないでしょうか。 ある一定の…
  3. ジープ・ラングラー
    前述の通り、ジープ・新型ラングラーアンリミテッドSportのエンジンはV型4気筒DOHCエコターボ1…
  4. ジープ・ラングラー
    さて、お楽しみの試乗ですが、ある意味このクルマもスポーツカーと同様、「極限の状況下で使われることが前…
  5. ジープ・ラングラー
    さて、ジープラングラーの内装は冒頭からこんな事を言うのもどうかとは思いますが、もしジープの購入を検討…
  6. ジープ・ラングラー
    今回、ご紹介するクルマは去る2018年11月にフルモデルチェンジしたクライスラーのSUVジープラング…
  7. トヨタ・新型カローラスポーツ
    おそらく、クラウンと並んでカローラもまた、トヨタ車の中で最も開発者が頭を悩ませる商品なのかもしれませ…
  8. トヨタ・新型カローラスポーツ
    クラウンの試乗レビューでも触れましたが、トヨタの有名なスローガン「80点+α主義」を最初に掲げたクル…
  9. トヨタ・新型カローラスポーツ
    トヨタがハイブリッド車プリウスを発売して早21年、当時は街中をプリウスで走ってるとまるでスーパーカー…
  10. トヨタ・新型カローラスポーツ
    さてお楽しみの試乗インプレッションですが、まずはEVモードを試してみようと思ったもののハイブリッド用…
ページ上部へ戻る