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トヨタ・新型クラウンRS試乗レビュー 内装インテリアは何か一つ違う気が・・・(2/6)

旧来のユーザーに違和感を与えないという不文律は当然、外観以上にインパネデザインには重要になってきます。
なにしろオーナーは自分のクルマの外観より内装を見ている時間方がはるかに長いからです。

トヨタ・新型クラウン 内装 運転席

トヨタ・新型クラウンRS 内装 運転席

ダッシュボード両端ギリギリに寄せられたエアコンの吹き出し口はこの30年くらいのクラウンの伝統的な配置です。
ジャパンカラーセレクション(メーカーオプション)を選択した場合、内装色も赤、青、こがねの3色から好みの内装色を組み合わせる事が可能となります。

トヨタ・新型クラウン 内装 センターコンソール

トヨタ・新型クラウンRS 内装 センターコンソール

スポーツグレードという位置づけであるRSの場合、センターコンソールはカーボン調パネルを採用、「ちょっとクラウンではやりすぎでないの?」という気もしたのですが、Gグレードは本杢調とのことでよしとしましょう。

一方で最近はスイッチ類をマルチモニターで完結するモデルが増えていますが、クラウンのインパネこのセンターコンソールは物足りないというかもうちょっとやりようがあったのではないかという気がします。

バブルの頃の「キャバクラ内装」はともかく、外観は思い切ったデザインにした割には内装は素っ気ないというのが正直な印象です。
以前のロードスターのようにもうちょっとそのクルマの車格にあったデザインがあってもいい気がします。
せっかくトリムの色がオプションで選べるだけにこの素っ気ないデザインは残念に感じました。

日本の自動車メーカーは量販車はともかく、高級車までグレー内装で無難にまとめようとするのはそろそろ止めにしてほしいと思うのですが・・・

トヨタ・新型クラウンRS 内装 メーター

トヨタ・新型クラウンRS 内装 メーター

メーターは指針式ですが、よく見ると目盛がレンズ側に印字してあるというユニークなメーターで文字盤の下を針が通過することで数値が見やすいというなかなか凝った物でした。

トヨタ・新型クラウンRS 内装 シフトレバー

トヨタ・新型クラウンRS 内装 シフトレバー

試乗車は2Lの8速ATモデル、シフトレバー側は引きがダウン、押しがアップ、よくMTモードとして使うには引きがアップ、押しがダウンのほうが良いといますが、旧型からクラウンにはレーシーなパドルシフトが採用されているためスポーツドライブを堪能できます。

今回のモデルチェンジではニュルブルクリンクでテストするなど、クラウンとしては異例なほど走りに重きを置いた開発がなされています。

トヨタ・新型クラウンRS 内装 フットペダル

トヨタ・新型クラウンRS 内装 フットペダル

アクセルのオルガンペダルも歴代クラウンの伝統です。
他の記事でも書いておりますが、慣れるとミリ単位でのスロットルコントロールができるというのは、特にクラウンのようにパセンジャーにショックを感じさせないスムーズな発進加速を要するクルマには必須なのかもしれません。

トヨタ・新型クラウンRS 内装 前席シート

トヨタ・新型クラウンRS 内装 前席シート

シートは6Wayパワーシート、ちなみにこの座面とシートバックを模ったスイッチはメルセデスベンツが発案したものだそうで、「スイッチが椅子の形をしていれば誰でも直観的に操作方法を理解できる」という理由によるものだそうです。

トヨタ・新型クラウンRS 内装 後席シート

トヨタ・新型クラウンRS 内装 後席シート

しかし、惜しむらくはリアシートでしょうか。
本来クラウンはショーファードリブン(お抱え運転手付き)やハイヤー、タクシーなど、オーナーもしくは利用者がリアシートに乗る事を主眼に置いたフルサイズセダンであることが本来あるべき姿のはずなのですが、フットスペースが狭く、役員車や送迎車としてのクラウンを期待しているユーザーには受け入れがたいものがあるかもしれません。

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天上院 聖璃華認定ライター

投稿者プロフィール

40代 男性

愛車は1973年型トヨタセリカLB2000GTと1969年型スバル360スーパーDXを所有する無類の旧車マニア。

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