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トヨタ・新型カローラスポーツ試乗レビュー カローラの新風なるか?(1/6)

カローラというとクラウンと並び、モデルチェンジのたびに自動車以外のメディアもその動向に注目するトヨタ車です。

カローラのセダンモデル「アクシオ」とワゴンモデル「フィールダー」のモデルチェンジに先行する形で、ファミリーカーよりもパーソナルモデルとしての性格を強くしたスポーツモデル「カローラスポーツ」が追加されました。
カローラとしてはルミオン以来の3ナンバーモデルとなりますが、厳密にはオーリスの後継モデルであり、そのルーツはカローラランクスとなります。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ

今回試乗したモデルはハイブリッドGZ、色はアティチュードブラックマイカとなります。
このご時世ですから、ハイブリッドモデルは一番の売れ筋になる事かと思います。

また、ガソリンエンジンモデルには「スポーツ」の名にふさわしく3ペダルMT仕様もラインナップされています。
今後はGR仕様はもちろん各社からスポーツキットがリリースされることも期待できるかもしれません。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ 試乗車

最近のトヨタ車らしいといえばトヨタ車らしいですが、鋭角で切れ長のヘッドライトに大きく開いたグリル、以前のレポートのクラウン同様、個人的には少々「やりすぎ」な気も否めないフロントデザインという気もしますが・・・
昔は中庸、無味乾燥、可もなく不可も無くを悪しき様に言われたカローラですが、いざこうして攻めたデザインになってしまうとやはり、中庸で平凡こそがカローラの最大の美点だったようにも思えてきます。とはいえあくまで若いユーザーをターゲットにしたスポーツモデルという建前なので、これはこれでいいのかもしれません。ファミリーユースがメインとなるアクシオ、フィールダーではもうちょっと落ち着いたデザインになる事を期待しましょう。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ フロントエンブレム

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ フロントエンブレム

CAROLLAの頭文字「C」と「花冠」を模った伝統のエンブレム、一時は共通のCIマークになっていたこともありますが、やはりカローラにはこのマークがしっくりきます。またこのオーナメントは運転支援機構のセンサーも兼ねています。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ ドアミラー

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ ドアミラー

フロントグリルにドアミラーとサイドウィンドーガラスは六角形をモチーフにしているようで、クルマの周囲を見て回ると、各所に六角形をモチーフにした外装パーツやプレスラインが見受けられます。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ ヘッドランプ

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ ヘッドランプ

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最近は、軽自動車から高級車までLEDの細長いポジションランプにプロジェクター式ヘッドランプという組み合わせが一般化してきましたが、フロントノーズをえぐり取って、船の錨型のヘッドランプを埋めこんだ立体的造形は、ちょっと好みが分れるかもしれません。錨型のヘッドライトに合わせてなのかはわかりませんが、ボートの舳先のように尖ったデザインはヴィッツでも採用しており、トヨタの2ボックスのコンパクト共通のアクセントとなっているものと思われます。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ リアスポイラー

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ リアスポイラー

バックドアのリアスポイラーもよく見ると、多面形で構成されていたり、ルーフエンドにコブがあったりと、複雑な造形となっていることがわかると思います。
実はトヨタはよく調べてみると古くから空力性能の向上に熱心で、これらも単なるデザインだけでなくな整流効果による空力性能の向上を狙ったものかと思われます。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ テールランプ

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ テールランプ

やはりリアも六角形がデザインのモチーフになっているようで、テールランプのデザインもヘッドランプのデザインのイメージと共通にしているようです。

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ フロント

トヨタ・新型カローラスポーツ ハイブリッドGZ フロント

どちらにしても、最近のトヨタ車として共通のアイデンティティを持ったデザインを目指しているというのは間違いないでしょう。好みは分かれるかもしれませんが、一度見たら忘れられないデザインではあると思います。
とはいえ、これまでのカローラと名乗りつつも、今までカローラとは縁遠かった購買層を獲得するのに見た目のデザインで訴えると言うのはなかなか難しい所もあるのではないか?という印象も否定できませんが・・・それでは内装の方を見てみましょう。

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天上院 聖璃華認定ライター

投稿者プロフィール

40代 男性

愛車は1973年型トヨタセリカLB2000GTと1969年型スバル360スーパーDXを所有する無類の旧車マニア。

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