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ルノー・新型アルピーヌ アルピーヌ・ヴィジョンのプレスカンファレンスと質疑応答(5/7)

このアルピーヌ・セレブレーションを元に、より市販車に近い姿へと進化したのが、今年2月のジュネーブモーターショーで公開され、今回東京でお披露目となったアルピーヌ・ヴィジョンです。

『アルピーヌ-東京ランデヴー』で公開された同車は、往年の傑作車・A110を現代的に再解釈したようなスタイリングをしており、レトロさと新しさ、優雅さと気品、そしてネコ科の猛獣のような俊敏さという、アンビバレンツな要素が巧みに入り交じった美しいスタイリングが何よりも特徴をなしています。

アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ-東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ-東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョンのデザインテーマ

デザインディレクターのアントニー・ヴィラン氏によれば、テーマは「官能と軽快感」とのこと。アルピーヌ・ヴィジョンのデザインチームは、12名ほどの少数精鋭のスタッフで構成されており、ヴィラン氏によれば「チームの仕事はデザインスタジオ内に留まらず、コレクションホール内のヘリテージカーやレーシングカーを実際に取材し、スケッチの時間を取り、より感性を刺激する創造的な仕事を行ってきました」と説明していました。

アルピーヌ デザインディレクター アントニー・ヴィラン氏

アルピーヌ デザインディレクター アントニー・ヴィラン氏(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

全長や全幅、全高などのディメンションは明らかにされることはありませんでしたが、コンパクトにまとめられたボディは、ライバルのポルシェ・ケイマンやアルファロメオ4Cよりもひと回り小さく見え、そのことが軽快感を醸し出しているように思えます。

アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

加えて、構造物である金属にカバーを被せず、直接見せてしまうという、デザインは極めてレーシーな演出です。
ヘッドライトデザインやボンネットのプレスライン、特徴的なリアビューはA110のイメージが与えられており、どこから見てもアルピーヌ、誰が見てもピュアスポーツという成り立ちに、筆者はすっかり心を熱くさせられました。

アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)


アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)


アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

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RRを捨ててミドシップを選んだ理由とは?

パッケージングは伝統のリアエンジン・リア駆動(RR)を捨て一新。
ピュアスポーツらしくミドシップレイアウトを採用しています。

ただし、この決定には従来のアルピーヌファンの間で賛否が巻き起こることが懸念されます。
そこで筆者は「なぜRRを捨ててミドシップを選んだのですか?」と、マネージングディレクターのザンデ氏に質問したところ、「とにかく走りの軽快感を打ち出したかったのです。そのためにミドシップ化は必要なことでした」との説明が返ってきました。

アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)


アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)


アルピーヌ・ヴィジョン (アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

アルピーヌ・ヴィジョン(アルピーヌ・東京ランデヴーにて)

またアルピーヌはA310以降、グランツーリスモ的な2+2ボディとなりましたが、新生アルピーヌはこれに否定的で、「アルピーヌ復活後、最初のモデルは2シーターのピュアスポーツしか考えられませんでした。将来のことはわかりませんが、今のところ2+2ボディについては考えておりません」とザンデ氏は答えてくれました。

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山崎 龍

山崎 龍

投稿者プロフィール

1973年1月東京生まれ。
自動車専門誌の編集を経て、現在はフリーライター。

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