コンパクトカーのエンジン事情はどういうものなのか、とても気になったので、フルモデルチェンジした新型パッソの燃費やエンジンについても聞いてきました。
そしてそれらを含めて、グレード間のの違いもお伝えしたいと思います。
エンジン性能は旧型と変わらず
使用されているエンジンは1KR-FEというエンジンで、直列3気筒DOHCという種類になるそうです。
このエンジンもダイハツが開発したエンジンで、軽自動車を作ることが得意なダイハツが作ったエンジンだということが強みなんだそうです。
ただ今回のフルモデルチェンジで排気量は1L車のみの展開に変わったので、旧モデルで1.3L車に乗っていたユーザーが乗り換えを検討する際、少し残念かもしれませんね。
新型パッソの燃費は4WDで大幅向上
今回のフルモデルチェンジの後も、エンジンは同じものを続けて採用しているわけですが、燃焼効率を上げ、また圧縮比が12.5に上げたり、クールドEGR(排出ガス再循環)システムなどの低燃費技術を改良し、アイドリングストップ機能などのおかげで燃費性能を上げているのだそうです。
この改良で、4WDでも低燃費を実現し、エコカー減税の対象になっています。
4WDに関しては、旧モデルの21.0km/Lから新型パッソでは24.4km/Lと、かなり燃費向上しています。
そして気になる燃費ですが、カタログ数値で2WDで28km/Lとはかかれていますが、実際には20km/Lくらいになるだろう、との営業さんのお話でした。
まだ実際に納車されたお客さんからの声を集められていないので、メーカー側の話では、ということですが。
またはもう少し良くなるかもしれない、とのことでした。
軽快な走りと取り回しの良さがウリ
トランスミッションは前回から引き続きCVTが採用されていて、特に変わりはありません。
ただ、今回のフルモデルチェンジで軽快な走りをコンセプトにしているので、それがとても大事なんだそうです。
また、車の骨格から考え直しデザインも変えたので、全長が10mm大きくなり、また前席と後席を75mm広げて、車内が広くなりました。
このボディサイズの見直しにより、最小回転半径が旧モデルでは4.3mだったのが4.6mとなりましたが、ボディ剛性とサスペンションの機能が向上しているということで、試乗していて小回りが利く!という感想を持ったのも当然なんだそうです。
ちなみに車幅は1,665mmと旧モデルより変わっていませんが、車高は10mm低くなりました。
グレード間の違いについて
グレードタイプは、X(ノーマル)とMODA(モーダ)で大きく2種類に分かれていますが、両タイプともにGパッケージという上級グレードが用意されています。
X(ノーマル)タイプは5グレードの設定があり、下から順に「X」「X S」「Lパッケージ」「Lパッケージ S」「Gパッケージ」となっています。
「X」と「Lパッケージ」は、安全装備であるスマートアシストⅡを付けるか付けないか選ぶことが出来ます。
「X S」「Lパッケージ S」「Gパッケージ」では安全装備のスマートアシストⅡは標準装備となっていますが、その他のグレードには付きません。
MODA(モーダ)タイプには3グレードの設定があり、下から順に「MODA」「S」「Gパッケージ」となっています。
「S」「Gパッケージ」はスマートアシストⅡは標準装備となり、下位グレードの「MODA」には付きません。
装備的にはMODA(モーダ)タイプの下位グレード「MODA」は、X(ノーマル)の「Lパッケージ」と同等くらいの装備になります。
X(ノーマル)の「X」グレードは、エアコンもマニュアルだったり、キーレスシステムになっていなかったりということで、115万円という価格を安く設定したグレードとして用意されているものになります。
これらの中で実際に人気があるのは、X(ノーマル)では「Lパッケージ S」が、MODA(モーダ)では「S」が、良く出ているんだそうです。
いずれもスマートアシストⅡは標準装備となっているグレードですね。
グレードが違っても、タイヤなど足回りに違いはありませんが、X(ノーマル)とMODA(モーダ)では、全長がMODA(モーダ)の方が10mm長くなります。
燃費などに違いはありません。(4WDと2WDではもちろん違いますが)
燃費に関しては、2WDの方は旧モデルで27.6km/Lだったのがフルモデルチェンジで28km/Lと、ほとんど変わっていないのが残念でしたが、それだけ旧モデルの燃費性能が優れていたということでもあるかと思います。
一方、4WDの方は旧モデルの21.0km/Lから新型パッソでは24.4km/Lと、これは大きな進歩ですね。
パッソが街乗りメインとして考えられているなら、2WDの方も燃費を良くしていればいいのは?とも考えられますが、日本のどこでも雪国に住んでいらっしゃるユーザーにも燃費良く走れるように、そしてエコカー減税の対象になるように、と4WDでも手を抜かないというメーカーの努力を感じました。
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