トヨタ・クラウンがマイナーチェンジ　アスリートは気合いの入った大幅改良に

アスリートに2.0Lターボエンジンが追加

トヨタ・クラウン　2.0 アスリートG-T

2012年12月のフルモデルチェンジで14代目として発売されたトヨタのクラウン。
約2年半経った2015年10月1日にビッグマイナーチェンジされ、アスリートシリーズに新たに直列4気筒2.0Lターボエンジンが追加されました。
2Lダウンサイジングターボは既に採用されているレクサスのIS200t、NX200tと同じエンジンで、トランスミッションはIS200tと同じ8速ATとなります。
NX200tは6速ATで実際に試乗したことがありますが、加速がとにかく滑らかでスムーズだったという好印象だけが残っているので、8速ATともなればさぞ爽快で気持ちの良い走りをしてくれることでしょう。

アイドリングストップ機能（Stop & Start System）も採用されていて、燃費13.4km/Lとのこと。
従来の2.5リッターV6 が11.4km/Lなので、ダウンサイジングターボのメリットでもある低燃費も実現しています。

アスリートには従来の2.5リッター直4ハイブリッド（2WD／4WD）、2.5リッターV6（2WD／4WD）、3.5リッターV6（2WD）という3グレード展開でしたが、今回のマイナーチェンジで2.5リッターV6の2WDが無くなり、新たに2リッター直4ターボ（2WD）へと変更になったということになります。
（2.5リッターV6の4WDはそのまま残る。）

日本名の付いた12色のオプションカラーが追加設定

14代目のクラウンは、これまでの高級セダンという概念に加え、これまでターゲットになりにくかった女性や若いユーザー層にも興味をもってもらえるようボディカラーにピンク色を設定されたことでも話題になりましたね。
実際にショッピングモールの駐車場でドピンク色のクラウンを近くで見たことがありますが、その鮮やかなピンクには本当に驚きました。
後にも先にも私がピンク色のクラウンを見たのはその1回キリですが、全国には一体何台走っているのでしょうか。
かなり女性のユーザーが増えたということには間違いないようですので、トヨタの掲げた新型クラウンのコンセプトは間違っていなかったということでしょう。

そして今回のマイナーチェンジで、アスリートには「ジャパンカラーセレクションパッケージ」という設定が追加され、ボディカラーに日本の伝統的な色合い名称を付けた12色、内装色3色からオリジナルカスタマイズで組み合わせることができるようになりました。

トヨタ・クラウン　アスリート　ジャパンカラーセレクションパッケージ

ボディカラーが「ときの移り変わりを表す日本の色」をコンセプトに設定されたそうで、従来のスタンダードカラー6色に加え、

紅（クレナイ）：リッチレッドクリスタルシャインガラスフレーク
天空（ソラ）：ピュアブルーメタリック
白夜（ビャクヤ）：グレーメタリック
胡桃（クルミ）：ブラウンマイカメタリック
仄（ホノカ）：ローズメタリックオパール
群青（グンジョウ）：ダークブルーマイカメタリック
翡翠（ヒスイ）：アルミナジェイドメタリック
黒曜（コクヨウ）：ダークブラウンメタリック
茜色（アカネイロ）：オレンジメタリック
紺碧（アオ）：ダークブルーマイカ
常盤色（トキワイロ）：グリーンマイカメタリック
白光（ビャッコウ）：ライトイエローマイカメタリック

の12色が追加。
舌がもつれそうなカタカナがズラズラ並ぶ最近のボディカラー名称とは違い、個性的でよく考えられているなぁと感心します。
もちろんカタカナ名称も付いているんですが、まだ比較的シンプルです。

エクステリアもデザイン変更されてさらにスポーティーに

クラウン・アスリートのエクステリアではフロントグリル、フロントバンパー＆フォグランプ、ヘッドランプがデザイン変更され、よりスポーティーな顔立ちとなりました。

トヨタ・クラウン　アスリート

フロントグリルは見る角度で見え方が変わるという立体メッシュ形状が採用されたとのことですが、どのように変わるのか･･･この辺りは写真で見るだけではあまりわからないので、ぜひショールームで見て頂きたいと思います。

また、ヘッドランプは１灯の光源でロービームとハイビームの切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプとなり、消費電力が抑えられると共に、さらに明るく視認性に優れたものになっています。
クリアランスランプはデイライト機能付の面発光するLEDランプで、これまたアスリートらしさが更に強調されたのではないでしょうか。

リアコンビネーションランプもデザイン変更され、かなりシャープな印象になりました。
何と、バカラのショットグラスをイメージした奥行きのあるデザインをイメージしているというだけあって、確かに見れば見るほどバカラに見えてくるから不思議です。

トヨタ・クラウン　アスリート　リアコンビネーションランプ

夜間の光り方は火炎を吐く戦闘機のジェットエンジンのアフターバーナーをイメージしているというから、ちょっと大人の遊び心も伺えます。
ぜひそのファイヤーぶりを夜間に見てみたいものです。

クラウンアスリートは若い男性が乗っているのをよく見かけるようになりましたので、今回のマイナーチェンジで更に人気が出ることは間違いないでしょう。
この14代目クラウンで、歴代初めてアスリートの販売台数がロイヤルを抜いたそうですから、その人気は上昇中です。
個人的にはマイナーチェンジ後のデザインの方が断然かっこ良くなりました。

トヨタ・クラウン　アスリート

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