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ダイハツ・タント試乗 安全装備が向上、ワンタッチオープン機能等新機能追加

2013年10月にフルモデルチェンジしたダイハツ3代目タント。
2015年5月には衝突軽減ブレーキ機能などが搭載された「SA(スマートアシスト)」がパワーアップして、「SAⅡ(スマートアシストⅡ)」が追加されました。
軽人気車種の王道を行く秘密に迫ります。

標準タントと言えば丸みを帯びた可愛らしいイ外観のメージがありますが、今回の3代目は凹凸にメリハリがあり質感が向上されている感じがします。

ダイハツ・タント

展示されていたのは中間グレードの「X」。
タントはピラーレスのミラクルオープンドアが一番の売りですが、このミラクルオープンドアの使い勝手を更に良くするため、モデルチェンジでは助手席のスライド幅、スライドドアのスライド量も増えて開口部がより広くなっています。

ダイハツ・タント ミラクルオープンドア

今回より両側スライドドアとなり、一部グレードにはパワースライドが標準、オプションで可能となっています。
更に軽自動車初となるシートバックレバーが採用され、運転席・後席からの助手席リクライニング、シートスライドが可能になりました。

ダイハツ・タント

モデルチェンジ後に改良された新たな装備、機能について

2015年4月の一部改良により追加された部分があります。
パワースライドドアについては前述しましたが、既存のパワースライドドアにワンタッチオープン機能が追加されました。
グレード「G」は両側標準装備、、グレード「X」は右側は標準、助手席側はメーカーオプションとなっています。
リモコン無しで開閉できるようになったので便利です。

安全装備では、VSC(横滑り防止装置)、TRC(発進時タイヤの空転防止装置)が全グレード標準となり安全性が向上されています。
またフロント&リヤスタビライザーを全グレードに適用して旋回時の車両安定性が高められました。

さらにもう一つ、新たに追加されたのが「ワンタッチターンシグナル機能付き方向指示器」です。
今まではレバーを操作するとウィンカーランプ点滅が終了するまで戻らなかったんですが、今回は操作後すぐにレバーが戻る仕組みになっています。
右左折、車線変更が終わるまでランプ点滅はしていますので安心なんですが、個人的には慣れるまでは違和感が残る感じがします。

ダイハツ・タント

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SA(スマートアシスト)からSAⅡ(スマートアシストⅡ)へ

最近あらゆるメーカーで出してきている衝突回避支援システム、ダイハツではこのタント、ムーヴミライースが先陣を切り、ウェイクにも装備されるようになりました。
ダイハツの初代スマートアシストでは、前方車両に対する警報やブレーキが作動する仕組みとなっていましたが、2015年5月のSAⅡには以下の3つの機能が追加されました。

  1. 衝突警報装置
    今まで前方車両のみに作動していたのに加え対歩行者にも対応しています。
    歩行者が大きな手荷物を持っているなど、カメラが歩行者として認識できない場合もあるようなので、作動条件に関しては自動車屋さんで確認することをお勧めします。
  2. 車両逸脱警報装置
    走行中車線からはみ出しそうになるとブザーや警告灯でお知らせする機能です。
    こちらもカメラが車線を認識している事が条件となるようです。
  3. 後方誤発進抑制制御機能
    前方に関しては今までにもありましたが、今回後方も追加されました。
    コンビ二、スーパーなどでバックで駐車していた場合、後ろに建物があり前へ出るはずが間違えてバックで発進してしまった時に効果が発揮されそうですね。こちらも建物をセンサーが感知している事が条件なので過信は禁物ですが、ありがたい機能だと思います。

燃費について

2013年のフルモデルチェンジからボディーの樹脂化によりボンネット、バックドアフェンダーなどが樹脂化されました。
それに加えフロントフェンダーの形状の工夫やリヤスポイラー一体型バックドアなど、空力性能を高める事により燃費の向上が計られています。

カタログ燃費は「L」「X」「GX」が28km/l、ターボが26km/lです。(JC08モード)
カタログ上の燃費なので実際の走行とは比較できませんが、他社と比べることはできると思いますので参考にしてみてください。
ちなみに実際に走行した燃費についてはカタログ燃費の約7割と言われています。
ノンターボの「L」「X」「GX」で19~20km/l、ターボ車で18~19km/lあたりといったところ。
街乗りや高速走行など条件によっても変わってきますのであくまでも参考ですけどね。

今回タントを見て、個人的にオススメグレードは展示されていた「X」ですね。
プッシュボタンスタート、左側パワースライドドア、オートエアコンなどを兼ね備えているので、ターボが必要なければ「X」が一番充実装備でコストパフォーマンスが良いと思います。

年々進む環境に対するエコ化や安全を追求する機能の追加など、目まぐるしい速度で自動車は進化しています。
同時に古くなった自動車には税金の重課などがこれからの課題にもなりそうですが、軽自動車も安い買い物では決してないので、十分に検討されて購入することをお勧めします。

ダイハツ・タント

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